Shukabu blog ~株式投資から世界情勢を学ぶ~

メタの岐路!ハイパーグロース株に!?

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みなさん、こんにちは。
2日メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)が2021年10-12月(第4四半期)の決算を発表しました。残念ながら、アップルやグーグルに続くことは出来ませんでした。

先日決算発表を行ったアルファベットの広告事業は成長を続けています。しかし、メタは売上高の大半を占めるインターネット広告事業は振るいませんでした。アップルがプライバシー保護を強めたことが影響していると考えられ、アップル製品からのデータ依存の差が両社の明暗を分けたといえます。
いち早くメタバースへの意欲を示した同社の行方を考えてみました。

POINT

主力の収入源であった広告収益の減

メタバースと仮想現実へのシフト!?

 

その前に、2日のマーケットの主要株価指数の終値から振り返りましょう。

主要株価指数

ダウ工業株30種平均 +0.63%
ナスダック総合指数 +0.50%
S&P 500指数 +0.94%
ラッセル2000指数 -1.03%

今日のNY株式市場、ダウ平均は4日続伸。この日はアルファベットやAMDが決算を受けてポジティブな反応を示していることが全体をサポートしました。1月はIT・ハイテク株などの成長株への売りが強まっていただけに、両銘柄の反応は安心感に繋がった模様です。

市場からは、「投資家は先週月曜日の安値で一旦調整終了と判断し始めており、ファンダメンタルズが良好であることを決算で再認識させられている」との楽観的な声も出始めています。

広告収益の減、メタの岐路


まず初めに決算内容を振り返ってみましょう。
売上高は前年同期比20%増の336億7100万ドル(約3兆8500億円)だったものの、純利益は同8%減の102億8500万ドルでした。減益は10四半期ぶりとなっています。また1株利益は3.67ドルで市場予想を下回り、次期1~3月期の売上高の見通しも270億ドルと市場予想を下回りました。このことから、今後の成長を巡る懸念が高まり、株価は時間外取引で一時24%下落していしまう結果となりました。

先にも述べましたが、インターネット広告の収益が減っている背景には、フェイスブックのユーザー数の伸びが良くなかったことが挙げられます。前期からはほぼ横ばいです。これは、ユーザーは「TikTok(ティックトック)」やユーチューブショートなどのショート動画へ、関心がシフトしていることの影響と思われます。メタの企業的な立場からすれば、「広告の収益性がない動画へのシフト」といえるので、今後の戦略に大きく関わります。

こういったことから、本腰をいれてメタバース(仮想空間)への事業に大きく舵を振っていくのかどうかが注目です。これまで様々な企業が「メタバース」に言及し大きく株価を押し上げましたが、それは主事業+αの位置づけであり、メタのように社名を「メタ」に変更するような気合の入れ方ではありません。

今回の決算から、メタについて考えてみると同社は大変な岐路に立っていると感じます。今回初めてメタバースと仮想現実(VR)への投資を含む「リアリティーラボ」の部門業績を発表しました。10-12月期の売上高は8億7700万ドルとなり、前年同期より22%増えた一方、営業赤字は前年同期の20億9900万ドルから33億400万ドルに拡大していました。

このような状況を見て、これを懸念点と考えるか、はたまたテスラのように同社の将来性に賭けるのか、投資家にとっても岐路に立たされているといえます。

それでは次回をお楽しみに👋

※投資は自己責任で

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