Shukabu blog ~株式投資から世界情勢を学ぶ~

グーグル親会社、株式分割発表!

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みなさん、こんにちは。
1日グーグルの親会社であるアルファベットの決算が発表されましたね!先に発表したマイクロソフトやアップルに続き、好決算を出しました。そしてその際大規模な株式分割を行う計画を発表しました。

①The Wall Street Journal
https://jp.wsj.com/articles/googles-grown-up-phase-wont-be-boring-11643776243
②Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-02/R6NL8ODWLU6801?srnd=cojp-v2

 

POINT

1対20の株式分割、株価は3000ドル近くから約140ドルへ

ダウ採用への道筋を

その前に、1日のマーケットの主要株価指数の終値から振り返りましょう。

主要株価指数

ダウ工業株30種平均 +0.78%
ナスダック総合指数 +0.75%
S&P 500指数 +0.69%
ラッセル2000指数 +1.10%

米マーケットは続伸しました。ダウ平均は273.38ドル高の35405.24ドル、ナスダックは106.12ポイント高の14346.00で取引を終了しました。これまで発表された良好な企業決算に加え、予想を上回った1月ISM製造業景況指数や、12月JOLT求人件数が好感され、寄り付き後、上昇。その後、ISM指数の支払価格の上昇を受け長期金利が上昇に転じると、売り圧力が強まり一時下落に転じる局面も見られました。しかし、全国34州でコロナ入院患者が減少したとの統計を受け、回復期待が強まり景気敏感株がけん引し再び上昇。引けにかけ、上げ幅を拡大した流れになります。

1対20の株式分割を発表

 

グーグルの株価は現在1株あたり3000ドルで、日本円で34万円必要になります。個人投資家にとっては少し高額で気軽に購入できる金額ではありません。最近ではテスラやアップルも株式分割を実施し、小口の個人投資家からの株式購入が増えましたという実績もあることから、今回の計画でグーグルの株価の動きには非常に注目したいところです。

日本ではまだまだ馴染みが薄い株式投資もアメリカでは一般的で、個人投資家からの資金は、機関投資家ですら無視できない存在と言われています。グーグルの小口投資家の資金を呼び込みたい考えがにじみ出ていますね!分割は1対20で、現在の株価で考えると約150ドル(約1万7千円)になるため、今のアップル(174ドル)以下となり、一層小口の個人投資家の買いが見込まれます。

個人投資家ルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は「分割の理由は当社の株式にアクセスしやすくすることだ。そうすることが理にかなうと考えた」と電話会議で語ったといいます。

理にかなう、とはどういうことなのでしょうか?

この日、米グーグルの親会社アルファベットは10-12月期(第4四半期)決算を発表し、通期利益はほぼ倍増となりました。内容を見ていくと、広告収入は前年同期比33%でアナリスト予想を上回りました。しかしユーチューブの広告収入は25%増でしたが、アナリスト予想を下回っています。また、クラウド事業は2021年に成長が加速したものの、まだ赤字を出している状況です。ルースCFOが「今後もクラウド事業に「積極的に」投資していく計画」と述べたことから、今年も黒字化しない可能性を示しています。

また、分割することで、ダウ工業株30種平均に採用される道を開く可能性が出てくるそうです。ダウ平均は構成銘柄の株式時価総額ではなく株価の単純平均をベースにする古いやり方であるため、アルファベットの分割前の株価では大き過ぎて、他の構成銘柄を圧倒することなく組み入れることは難しい状況だったといわれています。

グーグルが投資家に最も崇敬される株価指数に組み入れられるか、皆さんも注目して見ていきましょう!

それでは次回をお楽しみに👋

※投資は自己責任で

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