Z世代マーケティング
みなさん、こんにちは。
「Z世代」という言葉、最近よく耳にするようになりましたね。具体的に知らないという方もいらっしゃるかもしれません。今回、これからの経済を動かしていく「Z世代」について考えていきたいと思います。投資をしていく上で考えるテーマになれば幸いです。
今回参考にさせていただいたニュースは以下です。参考になさってください。
The Wall Street Journal
https://jp.wsj.com/articles/what-generation-z-wants-from-financial-technology-11643599278
POINT
パーソナライゼーション
スマホ世代
社会意識が高い
品質・価格に厳しい
Z世代とは?
Z世代とは、1996年~2012年に生まれた世代の人達のことを指します。
ちなみにY世代とは1977年~1995年に生まれた世代をいい、ミレニアル世代とも呼ばれます。さらに上の世代で1965年~1976年をX世代、その上をベビーブーム世代と呼ばれます。
※Z世代の下はα世代(ジェネレーションα)
冒頭で、このZ世代がこれからの経済を動かしていくと書きましたが、どういうことか。日本は少子高齢化であまりピンとこないかもしれませんが、世界的にこのZ世代の人口は他の年代に比べ、多いという事実があります。アメリカではY世代は約6000万人、Z世代は約6100万人いるといい、世界人口77億人の割合でみてみるとY世代31%に対して、Z世代32%となっています。日本では、全世代の中の15%。
このZ世代は2022年の現在、購買力のある年齢になってきています。これは企業の顧客戦略としては非常に重要といえます。
Z世代の特徴は?
次にこのZ世代をマーケティングするためには、特徴を押さえておかなければいけません。以下の特徴が挙げられます。
- デジタルネイティブである
- グローバル感覚に優れている
- 環境問題・ダイバーシティを尊重する
- 真の価値を求める
デジタルネイティブである
まず第一にデジタルネイティブであることが挙げられます。インターネットが普及しだした社会で、家にスマホがあるのが当たり前の環境で育っています。日常生活にインターネットが深く浸透しているため、情報収集から勉強、買い物、コミュニケーションまで全てスマホで完結してしまいます。
ここで重要なことは、スマホが日常のあらゆることに繋がっているということです。つまりAIによってその一人ひとりの興味や関心、趣向に合わせてサービスが最適化されている(パーソナライゼーション)ことが当たり前となっている点です。言い換えれば、パーソナライゼーションされていないサービスはサービスではないとみなされ、淘汰されてしまうリスクがあるということです。
グローバル感覚に優れている、環境問題・ダイバーシティを尊重する
次の特徴は、環境問題やダイバーシティに対して意識が非常に高い点です。
インターネットを通じて、リアルタイムに世界と繋がり、いち早く自然や世界のニュースに触れることで、国や人種を意識することなく柔軟に世界を見ることが出来ています。またグローバルに世界と繋がることや、性別を超えた人気タレントやインフルエンサーの影響により、ダイバーシティの感覚を持っていると言えます。
関連する注目すべきこととして、2018年にナイキが多様性を示す広告を掲載したことが挙げられます。これに対して様々な議論があった中でも、抗議の意思を示した同社に対し、Z世代は支持をしたといいます。そのことで同社の商品に対してのロイヤリティや支持が上がったそうです。
真の価値を求める
最後にZ世代は品質や価格に非常に厳しいといいます。
親世代が消費者債務に苦しむ姿を目の当たりにし、多くの若者には借金に対する恐怖心が植え付けられています。そのためクレジットカードによる借金を嫌い、フィンテック企業によってパーソナライズされた製品の利用が高いといいます。具体的には、ユーザーに関するデータをリアルタイムに収集し、各ユーザーが自分の金融習慣を他のユーザーと比較できる決済システムなどです。
また、服や靴、本などの商品を購入する際も、対象の商品のレビューをネットで確認し、実店舗で実物を確認した上で、ネットで購入する人が多いといいます。最近ではネットで購入すればスピーディーに自宅に届くので、荷物を作らないという点でも合理的ですね。
まとめ
ここまでZ世代について見てきましたが、この世代はこれから企業の成長を牽引していく非常に重要なポジションにいるといえます。
投資をしていく上で、このような世界の大きな動きが、企業の成長にどのように落とし込むことが出来るのか、そして戦略として立てられているのかを考えていかなければならないと考えさせられました。
みなさんはどのような視点で投資をされていますか?少しでも今後の投資に対する一助になれれば幸いです。
それでは次回をお楽しみに👋
※投資は自己責任で