アマゾンの潜在価値とは?財務諸表を見てみた!
みなさん、こんにちは、シューカブです。
今日はウォールストリートジャーナルに、「アマゾンにはまだ約1兆ドルの潜在価値」という記事があったので、少し検証してみたいと思います。
何にそこまでの潜在価値があるのか?
結論がらいえばAWSです。こちらについて財務諸表も見ながら考えていきましょう!
POINT
AWSの価値
その前に、18日のマーケットの主要株価指数の終値から振り返っていきます。
主要株価指数
ダウ工業株30種平均 | -0.68% |
ナスダック総合指数 | -1.23% |
S&P 500指数 | -0.72% |
ラッセル2000指数 | -0.93% |
18日のニューヨーク株式市場、主要4指数ともマイナスに終わりました。IT・ハイテク株を中心にエネルギー、銀行、産業など幅広い銘柄の売りが続き、ダウ平均は続落しました。ウクライナ情勢が依然として混沌とする中、明日からの3連休を控え、投資家はリスクに慎重な様子。株価指数は2週連続のマイナスとなってしまいました。
アマゾンの潜在価値とは?
それでは、アマゾンについて見ていきます。
冒頭にご紹介した記事では、「アマゾンにはまだ約1兆ドルの潜在価値=物言う株主のローブ氏」というタイトルが書かれていました。このダニエル・ローブ氏というのは、アクティビスト(いわゆる物言う株主)で、米ヘッジファンド「サード・ポイント」を率いており、アマゾンの大株主でもあります。
記事によると、ローブ氏はサード・ポイント投資家らとの電話で、マーケットはアマゾンの全く異なる2つの事業(電子商取引事業とクラウド事業「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」)の本当の価値を理解していない。と書かれています。
さらに、その電話中に示されたスライドには、AWSの企業価値が1兆5000億ドル超えで、アマゾンの現在の時価総額(1兆6000億ドル)とほぼ並び方、さらに小売り事業の価値は1兆ドル程度となっていたといいます。
とんでもない金額で、はたして本当にそこまで伸びるのかなと感じますよね。
少しきになったので、次に、先日発表された財務諸表を見ていきたいと思います。
アマゾンの潜在価値とは?
こちらは、セグメント別の情報になります。
上から、North America(アメリカ国内)、International(アメリカ国外)、そしてAWSとなっています。
2021年の営業利益
- North America : 約73億ドルの黒字。
- International : 約9億2千ドルの赤字
- AWS : 約185億ドルの黒字
これをみると、確かにアマゾンにおけるAWSの貢献度は大きく、過半はAWSで稼いでいることが分かります。アメリカ国外の営業利益がマイナスになっていることは驚きです。
AWSは全世界で使われており、業種を問わずクラウド事業の勢力範囲を広げています。近ごろは通常の業界よりも高いセキュリティが求められ、クラウド化は難しいとされている金融業界においても、導入が進んでいるそうです。
クラウド事業において優位性があり、ここ数年の利益の伸び率が上がっているAWSには、まだまだ可能性は感じられます。ローブ氏の言う1兆5000億ドルというのは、現在の約185億からだとまだまだ遠いですが、とても夢や期待を持たせる発言ですね。
これからも注視していきたいと思います!
みなさんの個別株分析の一助になれば幸いです。
それでは次回をお楽しみに👋
※投資は自己責任で